上司の嫌味をきっかけに決断したNY一人旅

公務員ライフ

あのときの上司の嫌味を横目に、私は思い切って決断した。
——ニューヨーク一人旅。

目的は大好きなミュージカルを観ること。
そして何より、仕事でたまったフラストレーションを「刺激的な街」で発散したい想いが強かった。

英語はこれまで一人旅で海外に出かけたときに使う程度。
意思疎通はできるものの、「本場」で自分の語学力が通用するのか不安だった。
けれど、そんな心配は杞憂に終わった。


心に残ったNYの体験

まずはブロードウェイで観たミュージカル「シカゴ」。
本場の迫力に圧倒され、舞台から溢れるエネルギーに胸が震えた。

さらに「マイケル・ジャクソンのトリビュートライブ」にも足を運んだ。
ステージに立つパフォーマーの姿は、「マイケル、まだ生きているのでは?」と思うほどリアルで感動的だった。

ちょっとミーハーだけど、アメリカに来たからには!と食べたハンバーガーも最高。
美術館巡りでは名画と向き合い、自由の女神を目の当たりにしたときは「思ったより小さい?」と驚いたり。
観光名所も一つひとつ、自分の目で確かめることができた。

初めてづくしのNY体験

ニューヨークでは、観光やショー以外にも忘れられない出来事があった。

実は、人生初のクラブデビューもNY。
宿泊先で一緒になった宿泊客たちがイベントに誘ってくれて、一緒に夜の街へ出かけた。
普段の私なら少し躊躇してしまうようなシチュエーションだけど、旅先の解放感と「ここでしかできない経験をしてみたい」という気持ちが背中を押した。

そこで出会ったのが、これまで日本ではほとんど接点がなかったブラック(黒人)の方々。
最初はどう接したらいいのか戸惑いもあったけれど、彼らの方から気さくに話しかけてくれて、こちらを気にかけてくれる。
ただ一緒に音楽を楽しんでいるだけなのに、「人種や文化の違いを越えて繋がれるんだ」と思えた瞬間だった。

NYの夜、賑やかなクラブでの鼓動や人との出会いは、ミュージカルや観光とはまた違う特別な記憶として心に残っている。

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