留学生活での閉塞感を破るように、私はついに一人旅を決意しました。
初めて留学先の大連を飛び出し、街中の旅行会社で見つけたチケットを手に向かった先は――西安。
歴史の教科書で見た「兵馬俑」がある街。
おそらく私が人生で初めて訪れた世界遺産が、この兵馬俑でした。
中国国内には世界遺産が数えきれないほどありますが、この夏だけでもいくつ訪れただろう…と今振り返っても驚きます。
旅は出会いから始まる
西安へ向かう飛行機で、偶然隣に座ったのは国内出張中の中国人女性。
ひょんなことから話が弾み、そのまま到着後は一緒に市内の主要観光地を巡ることになりました。
そして、彼女と別れた後に宿泊したユースホステルではさらに奇跡のような出会いが。
同室になったのは台湾からの女性と香港からの女性。
気が合った私たちは数日間行動を共にし、旅を楽しみました。
その場だけのご縁が心地いい
振り返れば、この二人との出会いがなければ、私はこれほど一人旅にのめり込まなかったかもしれません。
私の性格は、ずっと同じ人間関係の中にいると閉塞感を覚えてしまうタイプ。
かといって人が嫌いなわけではない。
むしろ、その時々の偶然の出会いを大切にするほうが、自分にしっくりきます。
「その場だけ」のご縁だからこそ、距離感も心地よい。
ちょっと“スナフキン”みたいに、ひとつの場所や関係に縛られない性格なんだと思います。
今振り返って
西安から始まった一人旅は、私にとって「旅の魅力=人との出会い」だと気づかせてくれるものでした。
そしてこの気づきが、その後の私の旅のスタイルや人生観にも大きく影響しているのです。
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