初めての“期限のない”一人暮らし

留学以外で親元を離れるのは、就職して初めてのこと。
引っ越しの手伝いは、少し状態の落ち着いていた母と母方の祖父。
単身赴任中の父には余裕がなく、赴任地の先輩が手配してくれた「前任者が住んでいた部屋」に決まりました。

物件を見ずに決めるなんて…と思いながらも、田舎で他に選択肢もなく、
往復7時間かけて下見に行く気力もありませんでした。

こうして始まった初めての一人暮らし。
慣れない自炊、社会人としてゼロからの仕事。
何もかも初めてで、それを同時にこなしていた自分を振り返ると、今では健気で愛おしくさえ思います。


父とのつながりを感じた職場

職場は女性が私を含め2人、あとはほとんどが男性。
総勢40名近い中で、父と同じくらいの年齢のおじさま方に可愛がられ、
仕事自体には大きな困難さを感じませんでした。

役割は違うけれど、父と同じ組織で働いていたこともあり、
離れていても父とのつながりを感じられる瞬間がありました。
帰省して仕事の話が共通の話題になったり、後に父が私の同僚の上司になったり。

家族を支え、何十年も働き続けてきた父への感謝の気持ちが、
自然と湧き上がってきました。


なんとなく平凡な日常

ただ、留学と違って「期限のない一人暮らし」。
刺激的な毎日ではなく、次第に平凡な日々に「なんだかなー」と思う瞬間も。

職場でのコミュニケーションは問題なくできていたと思いますが、
同年代の仲間と遊ぶ機会はほとんどなく、
連休のある週末は金曜の夜にそのまま中古の軽自動車で実家へ。

7時間かけての帰省。
今思うと、あの行動力とエネルギーは若さゆえだったなと思います。


ここまで

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