台湾好きになったきっかけ

小学校5年生の出逢い

私が「台湾」を意識し、強く惹かれるようになったきっかけは、小学5年生のときにやってきました。

その頃、父が今の実家を建て、私たちは新しい土地に引っ越しました。環境の変化になかなか馴染めず、学校の成績もどれも振るわず、当時の私は自分に自信を持てないでいました。新しい家で過ごす新生活、新し友達・・・本来ならわくわくがたくさんのはずなのに、心の中には居場所がないような寂しさを抱えていたのを覚えています。

そんな時、母の弟――私のおじが、台湾人の女性と結婚しました。日本語を全く話せないそのおばとの出会いは、私の世界を一気に広げてくれるものでした。

当時、私は英語塾に通い始めていて、言葉を学ぶ楽しさを少しずつ感じ始めていた頃でした。言葉が通じない彼女とどうにかしてコミュニケーションを取りたい。その気持ちが強く、語学を学ぶことへの興味や熱意がどんどん大きくなっていきました。

さらに、私の憧れを決定づけたのはおばの姿そのものです。商社で働き、語学が堪能で、いつもスーツをびしっと着こなし、颯爽と仕事をこなす彼女。子どもの私の目にはとてもかっこよく映り、「私もこんなふうに仕事ができて、堂々とした女性になりたい!」と強く思いました。

環境に馴染めず自信をなくしていた私にとって、その姿はまるで光のようでした。彼女に出会わなければ、私は台湾にこんなにも惹かれることも、語学を学びたいという想いを持つこともなかったかもしれません。

今振り返ると、台湾への愛の原点はあのときの出会いにあります。
あの頃の小さな憧れが、今の私の人生を形づくる大きな種になっているのです。


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