就職後の迷い ― 「公務員という安定」と私の問い

公務員ライフ

大学を出て初めての就職は地方公務員でした。
ちょうど就職氷河期の終わりかけの時期で、私の同期は一年前に卒業しており、周囲の就活事情がよくわからないままのスタートでした。スーツを着て汗だくで企業訪問をしたり、何十社ものエントリーシートを書いたりする――そんな“王道の就活”を経験していなかった私は、ひたすら問題演習に向き合い、わからないことは予備校の先生に質問する日々を送っていました。大学の課外講座で授業を受けるときは、授業後に残って質問することが多かったのを覚えています。


公務員という環境との出会い

私の職場は特殊なシステムもあり(例:外出簿など)、行政の役割上、利益を追求する仕事ではないため、がむしゃらに頑張らなくても給与は支払われます。法律を守っていれば定年まで安泰――そんな安心感と引き換えに、定期的な人事異動という仕組みがありました。


違和感との向き合い方

周りの先輩や同僚は「公務員である自分」をデフォルトとして受け入れているように見え、私にはその環境に対する違和感が強くありました。
「何が自分にとって大切なのか」
「自分は何のためにここにいるのか」

田舎の配属で時間に余裕がある分、こうした問いが何度も頭をよぎりました。


成長への焦りと転職への関心

民間で勝負できるスキルが自分にあるのかもわからず、それでも「このままここに留まったら成長できないんじゃないか」という焦りもありました。時間を見つけては転職サイトをのぞき、気になった求人に応募書類を送ってみることもありました。

ただ、結局は「何をやりたいのか」が自分でもよくわからず、不安と焦りの中で揺れ続けていました。


揺れが与えてくれたもの

今振り返ると、この「揺れ」は決して無駄ではなかったと思います。問い続けること自体が、私の価値観を少しずつ明らかにしてくれました。留学や旅で培った「自由に生きたい」「自分で選び取りたい」という感覚と、公務員という枠組みの安心感。

そのどちらを大切にするのか――その答えを探すプロセスそのものが、自分を形作っていったのだと感じます。


読者への問いかけ

  • 「安定」と「自由」、あなたはどちらを優先しますか?
  • 今の環境に違和感があるとき、あなたはどうやって答えを見つけますか?
  • 『何をしたいのかわからないけれど、このままじゃダメだ』という焦燥感を抱いたことはありませんか?

もしよければ、あなたの体験や考えも聞かせてください。コメントやメッセージで共有してもらえたら嬉しいです。きっと同じような悩みを持つ人の助けにもなるはずです。

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