華やかな世界の裏側で感じた現実

グランドスタッフとして働く

グランドスタッフの世界は、まさに女性社会。地方公務員で男性優位の環境だったのでそのギャップはとてつもない。
笑顔でお客様を迎える華やかな仕事ですが、その裏側には想像を超える厳しさと緊張感がありました。

性格上、表裏のない私は、最初この“裏の世界”を見て驚愕の連続。
「大人の世界を上手に泳ぐスキル」も時には必要なのだと痛感しました。
でも、私はどうしてもそれができない。不器用なタイプなんです。

もちろん優しい先輩もいましたが、厳しい先輩が多かったのも事実。
覚えることは山ほどあり、何度も注意されるうちに「私はダメなんじゃないか」と思い込むようになってしまいました。


自己肯定感がどん底に…それでも見つけた小さな光

できないことが続くと、人は「自分には何もできない」と感じてしまう。
頭ではわかっていても、心が追いつかず、自己否定のループに陥る日々。
でも今振り返ると、あの時ほど“人間の脳って不思議だな”と思ったことはありません。
マイナスな言葉を浴びると本当に行動できなくなるし、逆に「大丈夫」と言われると力が湧くんですよね。

そんな中でも、刺激的で、新しい世界を体験できたのは間違いなく貴重な時間でした。
身だしなみや所作、言葉遣いなど、最高のホスピタリティが求められる環境にいたことで、
自然と自分の意識も変わっていったと思います。


旅好きにはたまらない職場環境

仕事柄、旅行にも行きやすい環境だったのは大きな魅力でした。
国内・海外ともにお得に旅できる機会が多く、時間を見つけてはあちこち出かけていました。
ただ、心身ともに疲弊していた時期は、旅行に出る体力が残っていなかったのも事実。
先輩や同期の体力・精神力には本当に感心しました。


すべての経験が、今の私をつくっている

大変な思いもしたけれど、あの経験がなければ今の私はいません。
不器用で、落ち込むことも多かったけれど、
あの現場で学んだ「人への気づかい」「自分を整える力」「挑戦する勇気」は、
今の生き方の大きな礎になっています。

グランドスタッフになれて、本当に良かった。
あの時の経験は、すべて感謝に変わっています。

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