香港からまだまだ旅は続きます。行先は止まった宿で見つけたガイドブックや、そこで出会った人からの口コミなど・・・今と違ってインターネットもそこまで使いやすい環境ではなく、ましてスマホなどはない世界。紙の地図を片手に旅していたころを考えると当時の自分はかなり度胸があったなーと尊敬します( ´∀` )
どんどん未知の世界に足を踏み入れていく私を待っていたのは、まさに“世界”との出会いでした。
日本、韓国、ヨーロッパ……。
バックパッカー宿やユースホステルでは、いろんな国からの旅行者と同じ部屋になったり、一緒に観光に出かけたり。
言葉も文化も違うけれど、その瞬間だけ深くつながれる“旅のご縁”って不思議なものです。
今でもあの一期一会の感覚は、私にとって旅の醍醐味のひとつになっています。
噂の「ドクターフー」を訪ねて
南部を旅していた時、「この街にはドクターフーという有名なお爺さんがいる」と耳にしました。
なんと、あのさくらももこさんもここで漢方薬を処方してもらったのだとか。
興味津々の私は、さっそくフー爺さんの元へ。
ちょっと気になっていた体の不調を伝えると、彼は真剣に話を聞き、オリジナルの漢方を処方してくれました。
お金トラブル!?
ただ、ここでひとつ問題が。
フー爺さんの薬代には「決まった値段がなく、気持ちで払う」というシステムがあったんです。
当時の私は漢方の相場なんてまったくわからず、手持ちから「これくらいかな?」という額を差し出したところ……
案の定、フー爺さんブチギレ(笑)。
中国語が完全に理解できなくても、その怒りっぷりはビシビシ伝わってきました。
今思えば、その額は明らかに少なかったんでしょうね。
でも、そんな経験も含めて全部が“旅のスパイス”。
忘れられない思い出として、今でも鮮明に残っています。
まとめ
この南部の旅では、世界中の仲間との出会いと、フー爺さんとの珍事件。
「旅はハプニングの連続だけど、それすらも宝物になる」
そう気づかせてくれた大切な一幕でした。
コメント