留学中、中国人の友人と「一緒に出かけよう」とか「○日に何時に待ち合わせして勉強しよう」と約束をしても、当日になって普通に「やっぱり行けなくなった」とドタキャンされることがよくありました。
日本で育った私にとって、ドタキャンなんてとんでもなく非常識。最初はびっくりした、まさにカルチャーショック。
でも一緒に過ごすうちに気づいたのは、中国人にとって「先に約束したかどうか」よりも「今の自分にとって大事かどうか」が優先される、という感覚。しかもそれを悪気なくサラッと伝えてくるんです。これって中国人でなくても台湾の友達ともわりとあるある。その分私も気軽にキャンセルの連絡をしやすい・・・だから付き合いやすいのかもしれません。
最初はカルチャーショックだったけど、だんだん「それもありかも」と思えるようになりました。相手に期待しすぎないし、自分も無理なときは「ごめん、今日は行けない」と言いやすい。
このような体験の繰り返しで、私は、執着しすぎないこと、相手に期待しすぎないこと、自立した関係を持つことの大切さを知った気がします。そして自分の影響の輪の外のことは色々悩んだり気にしすぎても仕方がない。相手に敬意をもって関わることは当然だけれども自分の期待を相手に押し付けたり、無意識に期待してしまうと、期待通りに物事がすすまなかったときにがっかりしてしまったり、ともすればイライラたり、なんだか無駄なエネルギー消耗しちゃうなー、と気づきはじめたのもこのころからでした。
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