最初の赴任地で過ごした丸3年間。
唯一の女性職員は毎年異動してしまい、プライベートでの楽しみは地元でできる週末登山でした。
小学校以来の登山。
最初は「早起きも大変そうだし、しんどそう…」と思っていたのですが、
実際に登ってみると、意外にもハマりました。
スイスイと登れる感覚と頂上に立ったときの達成感。
そして下山後の温泉とアイスのご褒美。
これが最高に気持ちよかったのです。
登山を通じて、公務員仲間とも新しいつながりができました。
息苦しさを感じた職場のルール
一方で、仕事柄の制約も強くありました。
週末に出かけるときには「外出簿」というものを必ず職場に届けるルール。
買い物や実家に帰るだけでも、上司や職場に報告しなければならなかったのです。
単なる届出と思えばそれまで。
でも「自由に旅して、好きなときに好きな場所へ行きたい」という私にとっては、真逆の環境でした。
登山で感じた解放感とは対照的に、
日常では“自由を制限される”ような息苦しさが常にまとわりついていました。
いつか慣れるかと思ったけれど、結局その気持ちが消えることはなく、
「ずっとここで働き続けるのだろうか」という問いが、頭の片隅でよぎり続けていたことを覚えています。
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