ニューヨークの旅から戻った私は、「もっと外の世界とつながりたい」という想いを強くしていた。
でも同時に、安定した地方公務員という仕事は、旅を終えて帰ってくれば必ず待っている“HOME”のような存在でもあった。
収入は安定し、レールから外れない限り身分も保証されている。
だけど、その安心感の裏側にある「窮屈さ」を、私は日々感じていた。
- いったい自分は何がしたいのか?
- 留学から始まった一人暮らしで、家族との距離感もまだ掴めない。
- 男性社会の中で、女性が差別されても声を上げられない現実に苛立ちを覚える。
- 周囲の友人が結婚・出産していく中、私は交際相手もいない。
「安定している」というただそれだけの理由で、定年までここにいていいのだろうか?
人生は一度きり。守る家庭があるわけではない私だからこそ、もっと自由に、もっと欲望のままに生きてもいいのではないか?
そんな想いが日々むくむくと湧き上がっていた。
そしてちょうどその頃、旅行好きで語学を活かしたいと考えていた私の目の前に、ある求人が現れたのだった。
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